両隣の話

2001/10/13
 また懲りもせず昔の話をしたいと思います。
 わたしの当時の職場は商店街の中にあるのですが、両隣の店の話をしたいと思います。
 私が入社した当時、通勤に当時新製品で出たばかりのヤマハのJOGで通っていました。
 スピードがすごく速く、ノーマルでも70キロくらい出てました。私は原付なのにもかかわらず、50キロくらいは出していたと思います。
 ちびっと話がずれましたが、バイクで職場の通路の壁に停めていたのですが、隣の家が二階建ての店舗兼住宅を建てたのです。
 ある日、何気なく停めて仕事をしていました。一日中こもることが多かったので、外に気づきもしなかったのですが、外壁の塗装をスプレーでかけていたのは少し窓から見えていました。ちゃんとビニールをかけて私の職場の方へはいかないようにしてはあったのですが、白っぽい色の塗料が私の真っ赤なバイクにぽつぽつと着いてしまっていました。
 もうあとのまつりです。夕方気がついたのですが、そこの主人は「ついたのを取ってあげるから」と言いましたが、なんのことはなかったのです。私も自分が置いていたのだからと思い、買ったばかりのバイクだったのに、すごく悲しかったです。しかも、隣でもめたくもなかったし、私も入社したばかりの子供でしたから。
 やはり、評判が悪くなるのが一番の命取りだと思っていたので、私が七年間勤めている間に客を怒らせて評判を落とした事は一度もなかったのが、ちょっとした私の自負であります。
 それともう1つの隣の店には離婚して子供と一緒に帰ってきていた娘さん(といっても私より10歳くらいうえじゃないかな)がいましたが、娘さんの子供が当時小学生の頃の話をします。
 私が用事があって、かねて停めていない職場の駐車場に車を停めていたときのことです。夕方、帰ろうと車に乗ったとき、その隣の子供がわざと砂利のような小石を私の赤のカローラUに投げつけたのです。私はただ車に乗って帰ろうとしただけなのに。何も話もしていなかったのに。「やめてよ!」と私は窓を開けて叫んだら笑って逃げて行きました。
 本当に怒りました。その後、何度か私の職場に母子づれで来ましたが、その甘える姿をみて、「あー親の前ではいい子ぶってるんだな。」と考えてしまいました。
 今はもうとっくに20代後半くらいになっているだろうが、どんな大人になってるんでしょうか。つい、自分の子供を考えてしまった。その男の子はストレスを溜めていたのではと今になって思います。
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