本当はしてはいけないこと

2001/10/12
 やっぱり昔の話をしてしまう私。
 私が23歳くらいのころだったと思います。
 当時、職場で出納という現金をまとめる係をしていました。窓口でも現金の出し入れはするのですが、それの管理ってことです。体力も要ります。硬貨がとても重いので。布の袋に入っているのですが、一袋5000枚入っています。500円硬貨はとても重く、それにもまして現金を扱うのは精神的にまいりましたね。
 午後三時でシャッターは下りるのですがそれからが戦争でした。特に出納は大きな現金のまとめなので、とても神経を遣い、どんなにがんばっても一番最後に仕事が終わるんです。8時とか8時半くらいがずーっと続いたんですけど、それまで神経張っているのでドタッと疲れてましたね。いつも。
 現金が合わないとなるともう必死です。足りなくても余ってもとても困ります。合わせるとは、機械上(通帳・証書に印字されている)の入出金と、出納担当の入出金の機械の数字と実際の現金の合計金額と合わなければいけません。
 今は、機械上の金額と実際の現金が合えば良しらしいですが。7年の間で締めがあわずに困ったことは夜の12時近くまで必死に原因を探したことです。もう、夕食なんて食べてる暇などなく、必死に付合せをみんなでしましたね。
 それと、タイトルにもあった本当はしてはいけないことを私はしました。
 出納担当の時、多分いや絶対に一生にこんなことは絶対ないだろうと思い、六千万円を前に写真をとったことです。
 一千万円の束は帯符でばちっとしばってあるので、感覚的にイマイチだと思いながらも、しっかりピースサインをしながら写してもらいました。上司である次長がフラッシュに気づき、びっくりしていましたが、「一生ないことだから」と私が言うと笑ってくれました。
 当時の次長はみんなに信用ある頭の切れる上司でしたので。次長は私がいる間に四人代わりましたが、結婚した頃代わった上司以外、三人の歴代の次長は皆大好きでした。やはり、部下をかばってくれたり、何かと冗談を言ったり、上手く部下を使う上司は本当に信頼出来ます。それで、私たちも本当に慕っていました。それだけ、女子職員ものびのび仕事が出来てたんじゃないかな。
 私個人的には二人目の次長が最高にあこがれましたね。20歳も年上でしたが、本当に尊敬してました。今はどこかの支店の支店長をしてるのか、本社で部長くらいにはなってたりして。今は多分57歳くらいだな。当時40歳だったから。奥さんもきれいな人で、後にも先にもこういう人が旦那だったらと思う年上の人は他にはいないなぁ。
 どうしても同い年の人と結婚したかったので、うめはもちろん同い年ですよ。だから、私がこんな風に思うなんてめずらしいんだよな。男も女もいくつになっても魅力的っていいなあ。今日はちょっと長くなってしまいました。
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