本当の銀行強盗

2001/10/10
 これは、私が某信用金庫に勤めていた時に起きた銀行強盗の話です。
 同じ市内に某銀行の某支店が私の当時の勤務先から10分ほど離れた所にあるのですが、そこは国道から少し入った別の商店街のはしにあり、すぐ国道が見えている場所でした。
 職場でも知ったし、一番うけたのは全国放送のニュースでした。
「犯人はナタをもって、田んぼを徒歩で逃走しました。」
おいおい、すごい田舎を想像させてしまうじゃないか。とつい笑ってしまいました。
 あとから聞いた話ですが、最初、強盗に入った時、行員を人質にとったんだけど、そのコはやせていてすごくきしゃなかわいい女の子でした。車に乗せて逃走しようとしたら、その女の子は自分が先に車に乗せられたので、すかさず車を内側からロックしてしまい、犯人は乗ることが出来なかったのです。それで、ニュースのとおり徒歩で逃走せざるを得ず被害もなかったわけです。被害についてはたしかそうだったと思います。名古屋で捕まった事をまたニュースで知りましたけど。
 女の子はとても冷静に判断し、実行したのですが、みんなは「見た目で、一番おとなしそうな人を人質にしたつもりだろうが、学生時代スポーツをしていた行動的な女の子だったので、見た目で選んだのが犯人は失敗だったね」と言っていました。私に1つ上の先輩の女の子でしたが、やはり見た目はかわいくてとてもおとなしく見えると思う。話をしてみるととても活発なのに。
 でもいいなあ。見た目も大事だよね。私は一重でまぶたが腫れてるので、とても目つきが悪いんだよな。ただ黙ってるだけで、怒ってるみたいに見えるのね。だから、無理して人前では特に顔の表情に気を遣ってしまう。八方美人の気があるのも、愛想がいいのも、そういうこともあるからかもしれないな。
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