変質者とその心理

2001/08/20
 みなさんは、変質者に遭遇したことがありますか?
 私が体験したことを話したいと思います。
 まず、私が小学5年生の時、いつも一人で学校から家まで帰っていたのですが、ある日、学校から10分位歩いていると交差点で青い普通乗用車が止まり、見知らぬ若い(多分20代くらい)男の人が車の中から、声を掛けてきました。「ウチまで送ってくよ」ってその人は言いましたが、なんとなく知らない人の車に乗るのは怖かったので、「家はこの近くだから」と言って乗りませんでした。
 もし乗ったらどうなるかくらいなんとなくわかる年頃だったので、とても怖かった記憶があります。
 それと中3のとき、近所の友達と2人で帰っていたのですが、軽のハコバンが私たちの前に止まり、ある集落の方向を聞いてきました。すぐ、そばだったので、「まっすぐ行けばいいですよ」と教えましたが、その車が行ってからすぐ友達が真剣な顔で言ったんです。
「あのおじさん、座ったままチャックを下ろして出していたよ」
 年は60代から70前半くらいかな。窓を開けずにわざわざドアを開けて私たちに聞いてきたのだが、私はそのおじさんの顔しか見ていなかったので、アレは友達しか見ていなかったのですが。立ち去るときに私は車のナンバーを手帳に書いていたのですが、さすがにまだ、先生とか他の人に言う度胸がなく今となってはその人もこの世にいないと思います。なんせ22年も前の話なので。今に思えば、「イロボケ?」と思っていますが。
 それと私の家はとても古い家で、とても大きくて真冬には家の半分は立ち入らないくらいでしたが、そこに母と私と妹と三人で住んでいました。
 家にも風呂はあったのですが、昔から外にある五右衛門風呂が冬にはとくに暖かいので、使っていました。
 大人になり、五右衛門風呂の屋根も傷んできたので、使わなくなったある日、なにげなく風呂のかべに隙間があるのを発見しました。その壁の下には太い木の幹が置いてありましたが、私たちには置いた覚えのないものでした。と、いうことはと思い、その幹に乗り隙間から中を見るとばっちり覗き見ることが出来たんです。
 コワーイ!多分私たちはのぞき見されていたのでしょう。そして、根拠は無かったのですが、近所でちょっとあやしい人がいたので、その人だろうと思っていました。最近、すこし近くの人が女児わいせつでつかまったのですが、「その人かも」と妹と話したりしていました。余罪が沢山あり、ある殺人事件にも関与しているのでは?と、話題になりましたが、残念ながら立証されることも無く時効を先月迎えてしまいました。わいせつで捕まった人には奥さんも子供もおり、しかも女の子供までいたといいます。本当に病気としかいいようがないように思います。子供は恥ずかしいことや、怖い事をなかなか親にも言わないのでしょう。犯人が捕まってから、いろいろ余罪が出てきたのですから。
 車で声を掛けられた話について他にこんないい話があります。中学1年のときだったと思います。土曜日に学校から帰る途中急にどしゃ降りで、セーラー服がすぶぬれになって友達と帰っていたら、見知らぬ50代くらいのおばさんが「雨にぬれてかわいそうに。家まで乗せてってあげるね」と言われ、2人びしょ濡れで車の中に入りました。シートが濡れてしまっていただろうに、家の近くまでおくってもらった事があります。名もしらないおばさんに感謝しています。
 でも、今の世の中では、たとえ女の人でさえ、知らない人にはついていかないように。と教えられています。悲しいことですが。
 もう6年くらい前の話です。わたしが、用事で会社から出たとき、当時小学1年生の男の子が寒い小雪の降る中、傘も無く、ひとり家路へと歩いていました。私は当時年長の健太郎とダブリかわいそうに思い「ねえ」と声をかけましたが、立ち止まることもなく無視して歩いていきました。そのとき、ハッと(知らない人には・・・)を思い出し、そうか、悲しい世の中になったんだなと一人落ち込みながら、車を進めました。
 どこにいろんなことが転がっているかわかりません。自分の身は自分で守りましょう。
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