もしかしてアレは

2001/08/07
 私がまだ、小学生の低学年ころの話です。近所にユウコちゃんというお姉さんがいました。多分中学生くらいだったと思います。
 ユウコちゃんは髪の毛がほとんど無く、いつも毛糸の帽子をかぶっていました。顔と頭はガサガサで、私が思い出さないくらい顔の印象がありません。
 当時、みんなが馬鹿にしたり、冷たい目で見られたりしていたユウコちゃんでしたが、私は年が違うにもかかわらず、たまに遊びに行ってたりしていました。
 当時、私の地方では、ユウコちゃんみたいな子を「18ガサ」と呼んでいました。18歳になると突然顔が美しくなると言う噂でしたので、私も確かめたかったのですが、他に友達と遊んだり、通学路ではなかったので、自然と遊びに行かなくなり、ユウコちゃんのその後がわからずじまいでした。
 この間、ふとその事を思い出したとき、ハッと気がつきました。それは今で言うアトピーだったのでは?
 時代は昭和40年代中ごろから後半。今では、色々な薬や理解がありますが、当時としたら、何が原因かもわからなかったかもしれません。容姿や病気の偏見は今以上だったでしょうに。今の子供たちが異常にナイーブなのには驚きますが、昔はもっとあからさまだったんでしょうね。今は、陰湿で精神的ないじめが多いんでしょうけど。
 あっ、それと私が中1の時、中3の女の先輩で、実年齢が21歳の生徒がいました。小学生のとき、学校に行けなくて途中から学校に通うようになったらしかった。大人の彼女は皆と同じように健康そうに日焼けをし、明るく、生徒会の役員もし、本当に青春を謳歌してそうに見えました。
 今も、小学校に入学させなかったりする勝手な親がいますが、昔は経済的な事情もあったと思います。貧富の差が昔はとくにひどかったのではと思うことでした。
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