健太郎骨折記 4月8日(日)
9:00〜10:00  高川第1コース
 ついにやってしまった・・・。転倒骨折・・・。
 この日は、来週の九州選手権大分大会に向け、1ヶ月ほど休んでいた練習を再開。朝早い時間から二人でホームコースへ。ダムの水に半分ほど浸かっているコースだが、かろうじて残っているコースで練習を始めました。
 まずは軽く流す程度でコースを周回させました。流し始めて10分ほど経ったところで同じクラブ員の『祐樹』が親父さんと共に到着。親父さんと健太郎の走りを見ながらいろいろと話しているときに、悲劇は起きたのです。
 1個目の大きなジャンプを越え、小さなジャンプを越えようとしたときに、手が引っかかったみたいでアクセル全開に・・・。(私も同じようなことがあってビビったことが何度もあるのですが・・・)そのままフロントから突っ込んでしまいました。私はちょうどそのシーンを見ていたのですが、いきなり『パァ〜ン』と言う音(アクセル全開音)と、『ガシャ!』と言う音(転倒音)がして、バイクが3回転ほどしていました。
 すぐに駆けつけたのですが、そこにはぼう然として泣きながら横たわっている健太郎と、割れたバイザーが散らばっていました。すぐにヘルメットをぬがせたのですが、顔中傷だらけ。どうも顔面から突っ込んでいったようです。体を楽にさせようとウェストベルトを取り、モトパンを緩めてやると失禁していました。「こりゃやばいな」と正直思いました。そしてすぐに病院へ向かったのです。
 病院へはコースから約20分ほどのところにあるのです。救急で連絡しようと思い電話をかけたのです。
うめ:もしもし、急患お願いします。
病院:どうされました?
うめ:バイクで転んだんです。
病院:生年月日をお願いします。
うめ:平成2年9月25日です。
病院:分かりました。で、どういう状況だったんですか。バイクの後に乗っていたんですか?
うめ:いいえ、自分で運転していたんです。
病院:・・・・・・・・
うめ:もしも〜し!!
病院:平成2年生まれですよね・・・・
うめ:そうですけど。
病院:・・・・・・・・
うめ:あっ、モトクロスでです。
病院:あっはい、分かりました!すいません。じゃ、待っていますので。

こんなやりとりをしながら病院へ急行。
 体中泥だらけで病院の救急ベッドに寝かせ、先生が来るのを待っている間中、健太郎は肩の痛みを訴えています。
 頭も打っていると言うことで、CTをとり、体中のレントゲンを撮ってもらい結果を待ちました。幸い頭や足、内臓への影響はなく、左肩肩甲骨の骨折だけでした。一時は入院して手術もあるかもしれないとのことも言われたので、どうしようかと思っていたのですが、なんとか矯正ベルトだけで済んだようです。
 痛み止めの座薬を入れてもらい、ようやく落ち着いた健太郎ですが、少しずつ転倒したときの様子を思い出してきたようです。いきなりアクセルを空けてしまったことは自分でも分かっていたようで、どうしてそうなったかは分からないみたいでした。
 ドクターや看護婦さんたちに『モトクロスやってるのなら、骨折は勲章じゃない!』と言われ、健太郎もやっと笑顔を取り戻すことができました。
 一時は最悪のことも考えたのですが、なんとか骨折だけで済んでよかったと思っています。全治は2ヶ月ほど、練習を再開するには3ヶ月ほど待った方がよいとのことでした。ドクターのお友達(その方もドクター)もモトクロスをやっていて(残念なことに亡くなったらしいのですが)モトクロスの危険性を充分理解しておられる方だったので、非常に助かりました。
 3ヶ月ほどは無理せず、ちゃんと治していこうと思っています。幸いなことに『治ったら、またモトクロスがんばるから!』という一言が健太郎から聞けたのは嬉しかったです。『もう辞める!』と言われたらどうしようかと思っていたので・・・。
 少しの間は不自由な生活を送らなければいけませんが、健太郎にとってはいい経験になると思います。この転倒、そして骨折という経験をモトクロスだけでなく、いろいろな面で役に立ってくれると思っています。
 がんばれ健太郎!!